シャトー・モネスティエ・ラ・ トゥール

フランス南西地方のベルジュラック地区に位置するシャトー・モネスティエ・ラ・ トゥールは、ジロンド河からやや離れた古代の修道院の基礎の上に建てられていることから、その名がつきました。
このシャトーの起源は 13 世紀まで遡り、百年戦争以降、何度かの修繕と装飾が繰り返され、今日まで保存されてきました。


2012年、スイスの有名な高級時計と宝飾品のメーカーであるショパール社のオーナーであるショイフレ家が購入しワイナリーや生産施設に投資を進め、元の建築様式を尊重し完全に改修されました。
また、ビオディナミのアプローチを採用し、3年間の転換期間を経て、2017年に有機認証を取得しました。

 

土壌は石灰岩、ブルベーヌ(シリカ粘土砂)、砂、粘土、沖積堆積物などさまざま。
気候は海洋性気候でドルドーニュ渓谷とそこを吹き抜ける海風の影響を受け温暖な気候を作り出し、年間を通じて高い湿度を保ちます。
特に夏は晴天が続き、暑くブドウの栽培に理想的です。

ワイナリーの位置

シャトー・モネスティエ・ラ・トゥールはフランスの南西地方の中心都市ベルジュラックの近郊に位置しており、ボルドーの東約100km、約1時間半の場所にあります。

ボルドーとベルジュラックのちょうど真ん中には世界遺産サンテミリオンが位置しています。

ベルジュラックの旧市街地は木組みと煉瓦の中世の街並みが美しく、観光の名所には戯曲や映画で有名なシラノ・ド・ベルジュラックの像があります。

ワインの生産と有機認証

シャトー・モネスティエ・ラ・トゥールは有機栽培に力を入れております。

そのため、自前のハーブ園を持ち、ハーブを乾燥させたのち煎じて出来た液体を農薬の代わりにぶどう畑に散布し、虫除けや肥料として使用しております。

また、熟成庫には樽のほか、ステンレスタンクなど最新の醸造施設も備えております。

紋章と日時計

ラベルにはシャトーの初代所有者であるペルグリュー伯爵の紋章が描かれており、背景の紺碧は高貴な色であるとされています。

「カドラン」のラベルは、古代以来、その時線が時間を知らせる役割を果たしてきた日時計を描いており、同様の日時計がシャトーの入口で訪問者を出迎えます。日時計は季節の移り変わりと忍耐が報われることを象徴しています。

またオーナーで有るショイフレ家のもう一つの専門分野である時計製造にも敬意を表します。

ブドウ品種と栽培面積

ドルドーニュ川沿い、いわゆるボルドー右岸の上流に位置するため、主要ブドウ品種もメルロー、カベルネフラン等、ボルドー右岸と同じラインナップ。

面積 :30 ha

17ha :黒ブドウ(メルロー63%、カベルネフラン30%、カベルネソービニヨン5%、マルベック2%)

12.5ha:白ブドウ(セミヨン61%、ソービニヨンブラン30%、ミュスカデル9%)

 

Château Monestier La Tour 公式サイト